刑務所からの手紙📨
2025年05月29日
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過日、老人ホームに入所されている方からの物件売却について当コラムでご紹介させて頂きましたが、今度は刑務所に服役中の受刑者からです。
もちろん、電話からではなく直筆の手紙からです。
右の写真は、ここ最近ある刑務所から送られて来た実際の手紙、全文です。
様々な事情あってのことでしょうが、率直に言って乱文、乱筆で読みにくい個所が多々散見されますが、懸命に書き込む切実な姿が目に浮かび心が動かされます。
しかし、何とかして差上げたいと思うのも束の間、机上調査の結果ほとんど全ての案件が本人の勘違いか、もう既に何らかの手続きによって売買が完結してしまっているか、また、物件化が困難なものだったりと現実的ではなかったりします。
以前、ある刑務所に出向き収容中の依頼者に面会させて頂いた時も、所内とこちらを遮るガラスが分厚いせいか、受刑者の声が聴き取りにくく、また、話の内容も本末転倒で時おり感情的になってしまうことも多く、残念な調査結果となってしまったことを報告するまでもなく、早々退席させて頂いたりしたこともありました。
しかし、このような逼迫した手紙を受取る度に、机上にも乗らない案件だと分かっていても、もかしたら何とかなるかも知れないなどと、はかない奇跡を期待してしまうのも性分かも知れません。良いのか悪いのか分かりませんが・・・
受刑者にとっては刑事罰に処せられた結果とは言え、塀の外で自由な空気に触れられる我が身がなおさら有難く、そして、一方ではどうしようもできないことが腹立たしく、また、切なく悲しく居たたまれない気持ちに苛まれるのも残念で仕方ありません。
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受刑者からの手紙(実物)

受刑者の部屋(イメージ)
